任期満了に伴う群馬県前橋市長選(来年1月28日告示、2月4日投開票)で、共産党などでつくる「民主市政の会」が、独自候補の擁立を見送る方針を固めたことが12日、関係者への取材で分かった。現職批判票の分散を避ける狙いとみられる。自民、公明両党の推薦を得て4選を目指す現職、山本龍氏(64)=大手町=と、保守層の一部を含め現職批判勢力の幅広い取り込みを狙う新人の県議、小川晶氏(40)=前箱田町=による事実上の一騎打ちとなる可能性が高まった。

 同会が同市長選で候補者擁立を見送れば、1982年の発足以来初めてとなる。上毛新聞の取材に対し、関係者は「現職批判票を割ることは避けたい」と述べた。

 山本氏は9月に出馬の意向を表明。11月に政策発表会を開き、電子地域通貨「めぶくPay」などデジタル施策の推進や、給食費・保育料の完全無償化など10項目を柱にした公約を説明した。防災拠点となる飛行場の開設を目指すとの展望も示した。前回選挙で対立候補の支援に回った保守系の市議会会派も取り込み、支援市議団に26人が加わるなど組織を固めている。

 小川氏は「学校給食費無償化」「清掃工場の新設」などを掲げて11月に出馬を表明。いずれの政党にも推薦を求めず「市民党で戦う」と強調した。連合群馬が推薦を決めている。4月の県議選前橋市区(定数8)では立憲民主、国民民主、社民の各党が推薦し、1万4000票余りを得てトップで4回目の当選を果たした。県議会の会派はリベラル群馬に所属している。