設置を前に記念撮影する会員や生徒ら

 黄色が目を引く「幸せのベンチ」を地域に広げようと、群馬県渋川市北橘地区の生活支援団体「たちばな支援の会」が12日、市愛宕山ふるさと公園にベンチ4基を置いた。高齢者の移動を助け、住民の世代間交流の場をつくる。まずは30基を目標に掲げ、企業や住民の協賛を呼びかけている。

 「幸せのベンチ」は前橋市内で2020年から始まった取り組み。幸せのベンチプロジェクト実行委員会(同市)によると、現在は前橋、高崎両市や都内に120基ほど置かれている。支援の会のメンバーが8月に活動を知り、地元での展開を準備してきた。

 座面の幅1.5メートルのベンチ4基を市に寄付する形で設置した。公園に隣接する北橘中美術部の生徒が塗装やイラストを手がけ、榛名山や花、鳥などを描いた。生徒は12日も立ち会い、会員にイラストを説明したり、一緒に写真を撮ったりした。

 今後はスーパーや金融機関など、住民の利用が多い場所への設置も進めたい考え。藤木信二郎会長(70)は「高齢者の散歩や買い物の中継地となり、世代を超えた会話や交流が生まれてほしい」と期待する。

 支援の会によると、1基の材料費は2万円程度。自主財源は限られるため、民間助成金を活用しつつ、広く企業・団体や住民からの支援も受けたいとしている。

 支援などの問い合わせは、事務局の市社会福祉協議会北橘支所(☎0279-20-4343)へ。