「箱根は別物なんですよ」と語る有坂精児さん
日体大の黄金期を振り返る中村孝生・立正大駅伝監督
第59回大会で3区を走る有坂さん(本人提供)

 1969(第45回大会)~83年(第59回大会)の15年間で、箱根駅伝を9度制覇する黄金期を築いた日体大。この歴史の一端を、群馬県出身者も担った。第53、54回の連覇を含む3度の優勝を経験した中村孝生さん(65)=高崎市出身=と、第59回で栄光を味わった有坂精児さん(62)=沼田市出身=がその人だ。

 12月初旬。埼玉県熊谷市の立正大熊谷キャンパスで、同大駅伝監督を務める中村さんは「最強だった」と当時を振り返った。

 チームメートには、88年ソウル五輪男子マラソン代表の新宅雅也や箱根で4年連続区間賞を獲得した大塚正美。箱根を一緒に走る機会はなかったが、91年世界陸上男子マラソン優勝の谷口浩美も3学年下にいた。各学年に後に日本を代表する逸材が集まっていた。

 特に印象に残っているのは第56回。3年連続で2区を担う目標を持っていたが、連戦の影響で調子が上がらず4区に指名され、2区で2度敗れていた早大のエース、瀬古利彦に...