群馬県職員の柔軟な働き方を実現するため、山本一太知事は4日、2024年度に知事部局の全職員を対象に選択的週休3日制を試行すると明らかにした。1日の勤務時間を延ばして総労働時間を変えず、出勤日を1日減らす。県人事課によると県内は前橋市が今夏に試行したが、都道府県で取り組む例は珍しい。働きやすい職場環境をつくり、優秀な人材の確保や生産性の向上、離職の防止につなげる。

 同日の県議会一般質問で、井田泉氏(自民)の質問に答えた。

 通常の勤務時間は午前8時半~午後5時15分の7時間45分(休憩1時間)で、5日間で計38時間45分となっている。例えば4日間の勤務時間を約2時間ずつ延ばし、通常勤務時間を分散する。通常の退庁時間を過ぎても正規の勤務時間とみなすため残業代は支払わない。既に育児介護中や障害のある職員に認めてきた制度を拡大する。

 具体的な制度設計は今後行うが、職場や職種を選んで24年度中に試行。利点や課題を洗い出し、25年度以降の本格運用も視野にルールの整備などを検討する。

 山本知事は「質の高い行政サービスを提供するためには職員一人一人がやりがいを持って、生き生きと働ける勤務環境が大事」と指摘。「働き方改革を進め、職員が県民幸福度の向上につながる施策の企画立案ができる好循環をつくっていきたい」と意義を語った。

 先行して実施した前橋市は8~9月、選択的週休3日制を33課50係の213人が試行した。実施者を対象としたアンケートでは、「とても満足」「満足」を合わせた回答が55%に上り、「不満」「やや不満」は計15%だった。業務への影響は「よい影響」「ややよい影響」が計37%、「支障」「やや支障」が計30%だった。

 市職員課は「アンケートの結果や要望を基に、勤務パターンや実施時期などの条件を変え、再度の試行を検討したい」としている。